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早稲田の演劇サークルまとめ6選【劇団員&SEIRENのOBがガチで評価】

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早稲田の演劇サークルまとめ6選【劇団員&SEIRENのOBがガチで評価】

いちまろ夫婦・夫いちまろです!

早稲田大学のミュージカルサークル・SEIRENの11期のOBでした。

https://ichimaro.com/seiren_musical

 

  • 早稲田に入ったら演劇をやりたい!
  • 早稲田の演劇サークル多すぎ!特徴ある?
  • 早稲田でガチで演劇するならどこ?

 

この記事では、上記の質問に回答しつつ、早稲田の演劇サークルのまとめ紹介をしていきます^^

※サークルというよりも「劇団」というのが正しいですが、便宜的に「サークル」としています

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早稲田の演劇のまとめ協力者「劇団森OB 篠田くん」

まずは、今回のまとめ紹介にあたって、各早稲田劇団の特徴を、色々教えてくれたのが「劇団森」OBの篠田くんです。

(写真右が篠田くん、左がいちまろ、)

篠田くんは、早稲田の演劇サークル、劇団森にガッツリ所属していたので、早稲田演劇界隈に関してはめちゃめちゃ詳しいのであります。

 

実は早稲田の学科が同じでして、4年間お世話になっておりましたと同時に、4年時には、僕がSEIRENで演出した「番外公演 サマータイムマシン・ブルース」にも、客演として出てくれました。

ちなみに、僕は早稲田演劇のミュージカルの方だったので、今回紹介する劇団には所属しておりません。

しかし、公演はどの団体も見に行っているので、その感想をちょびちょび書いていきたいな、と思います。

 

ぜひ、異なる2人の意見を見ながら、早稲田の劇団選びの参考にしてください★

 

※なお、2013-2016までの在籍ですので、雰囲気とかも今では違うでしょうし、あくまで参考程度にしてください

※いち、舞台観劇者としてコメントするので、厳しい意見もありますが、あらかじめご承知ください。団体に対してのネガティブさではなく、あくまで観劇した作品を通した意見しております!

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早稲田演劇サークル①早稲田大学演劇研究会【ガチ中のガチサークル】

早稲田大学演劇研究会(通称、早大劇研)は、大隈講堂裏の専有アトリエを拠点に活動する早稲田大学公認の演劇サークルです。

その成立は戦前にまでさかのぼり、早稲田では最も歴史ある演劇サークルとして知られています。

役者として演じるだけでなく舞台や客席も自分たちで作るため資材も豊富で、音響照明設備も備えており、学内最大の規模と実績を誇っています。そのような恵まれた環境の中、今話題の堺雅人氏や、演劇界をけん引する劇作家・演出家の鴻上尚史氏、古くは映画監督の今井昌平氏など、多くの映画、演劇人を生み出している。

また、他の演劇サークルと異なり、サークル内でアンサンブル(劇団)を旗揚げできるアンサンブル制度を採っており、その制度の下、第三舞台、山の手事情社、双数姉妹、ブラジルなど数多くの有力、人気劇団を輩出し、直近の昨年末にはエンターテインメント性に定評のある東京ジャンクZがここを卒業している。

引用:早稲田ウィークリー

 

早稲田演劇と言えば「劇研」と言われるほど、ガチ中のガチのサークルです。

篠田君のコメント【早稲田劇研】

  • 激しい新人訓練あり。
  • 劇団木霊の隣にアトリエを持ってます。
  • 同期どうしでアンサンブル(ミニ劇団)を作って、自分たちで舞台を作ります。
  • 結束が強いです。
  • 学館サークルとは一線を画しています(と、本人たちは思っています)。
  • 実際に作品に対するプライドは高く、その分ストイックに稽古に取り組んでいます。好みはありますが、作品の質も高いです。

いちまろのコメント【早稲田劇研】

早稲田の劇団の舞台を見た中で、ダントツ、もう明らかダントツに面白くて、クオリティが高い!!と、思っているのが、早稲田演劇研究会ですね。

 

まじで半端ない。

芝居上手い&作品面白い。

 

稽古とか訓練は相当厳しいと聞きます。

なので、本当に演劇に対してガチな人が集まる団体で、ガチな人が続けられるんだなと感じます。

僕がいたころは、単位落として留年…みたいな人も何人か聞いたので・・・(笑)

 

学業よりも、演劇を優先できる人が、劇研にいくイメージです。

その分、芝居したい人にとっては、本当に最高の団体なのではないでしょうか?

 

劇研のスタイルとして、「劇研の中でユニットを作り、そこから劇研を卒業して活動していく」というのが通例だそうです。

 

劇研鑑賞作品

僕が早稲田在学時に、鑑賞した劇研の舞台作品を紹介していきます。

興味ない方は読み流してください(笑)

 

まず、僕が在学していたころにバリバリ活躍していたユニットが「東京ジャンクZ

なので東京ジャンクZの作品を見ておりました。

最初に見たのが、人間の可笑しさと狂気に満ちた暗黒大浪漫サバイバルサスペンスの「新・空中楼閣のブルース」

 

冗談抜きに、演劇をみてこれほどに衝撃を受けた作品はない。

 

2014年の作品なので、細かいストーリーとかは全く覚えていないのだけど、とにかくこの作品を見て、自分は東京ジャンクZのファンとなっております。。

「サスペンデッドアワー」で2本目。

B級男臭いハードボイルド風エンターテインメント作品。

この作品が、僕にとってのちのち縁が繋がってくるとは、このときは思う由もないのである。。

「蒼いラフレシアの鼓動」で3本目。

これもまた息が詰まるサスペンスで本当に半端なかった。

そして縁あって、

2016年まさかの「サスペンスデッドアワー2」に出演!

 

日暮里d-倉庫に立てたのも最初で最後で嬉しかったなぁ・・・

同じく、SEIRENで親友のハリサワ君と兄弟役で出演しました☆

僕は早稲田でミュージカルを専門にやっていましたが、あこがれだった東京ジャンクZさんの、しかもサスペンデッドアワーに出れて、本当に演劇人生の思い出になりましたね。

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早稲田演劇サークル②劇団森【自由な関わり方ができる】

早稲田大学に籍を置く歴史ある学生劇団の1つ

森と書いて「シン」と読むが、名前の由来は劇団員も知らない
脚本・演出は公演ごとに変わるため、劇団としての方向性もない
アングラから現代口語劇まで さまざまな舞台を展開

〇活動
・春の新入生歓迎公演
・夏の新人公演
・本公演(卒団公演)
で構成される年3回の公演と、
複数の企画公演(こちらは不定期)

〇他の早大劇団と大きく違うところ

・新人訓練がない
・新人公演の脚本・演出は新人がつける
・新歓期間外も入部可能

〇特徴
・外部への客演自由
・企画自由
・団独自のメソッドもなくなんとなくな自由といった雰囲気の劇団

(引用:劇団森HP

 

今回、コメントを貰っている篠田君の所属していた劇団ですね!

篠田君のコメント【劇団森】

  • 新人公演は、脚本、演出、役者をすべて新人でやる
  • 新人公演が終わると、役者をやるのも自由。スタッフをやるのも自由。自分の好きなような関わり方で公演に参加できます。
  • 先輩たちは個性豊かで、意外なキャリアを持っている人と出会えます。
  • 「自分も脚本書いてみたい!」→気軽にできます。
  • (だから)舞台もピンからキリまであります。

いちまろのコメント【劇団森】

劇団森は、なんだかんだで3回くらい見ています。

大学時代楽しく、でもある程度真剣に、みたいな感じで取り組むのには、いいサークルなのではないかなぁ・・・と感じます!

 

アトリエはないので、早稲田学生会館を使って稽古するのがメインですかね。

1本目は「さらば愛しの箱根駅伝」

これが結構面白くて、劇団森ってこういう作品やるんだなー!と、びっくりしたのを覚えています。

 

勝手に、アングラ系というか、暗めの作品やるのが多いのかな~と思っていたので。

篠田君も大活躍でした。

劇団森の中で、一番見れてよかった作品。

「ジャッジ イン ディスコ」

(右下のチケットは別のものなので無視してください)

 

サマータイムマシンブルースが、早稲田どらま館で「3団体演劇フェス」みたいな位置づけで行われていたんですが、他の団体の一つが劇団森で、この作品が上演されていたので見に行きました。

あまり、面白くなかったです。

  そして「女神のパンチラ」

これは、僕の演出したサマータイムマシン・ブルースに出演した、劇団森の中垣くんが作・演出ということで見に行った作品です。

 

観客目線ということと、中垣くんと仲が良く本人にも伝えているので、あえて書きますが、もうこれはつまらなすぎてやばかった、恐ろしかったという思い出しかないですね。。。。

 

ということで、篠田君がいう通り、作品の質は結構ピンキリですね。

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早稲田演劇サークル③劇団てあとろ50’【THE青春】

 

劇団てあとろ50’とは
1974年(昭和49年)に創設され、

今年で創立46年を超える早稲田大学の学生劇団です。
当時、演劇研究会及びつかこうへい事務所に所属していた手塚宏二を中心として結成された、

早稲田に数多くある演劇サークルの中でも歴史ある劇団です。

1970年代の早稲田大学にはまだまだ学生運動の傷跡が残っており、

学内にあるほとんどの劇団はアングラ・反体制演劇をしていました。

当時早稲田大学演劇研究会で1年生ながらも演出を担当し、同時につかこうへい事務所で修行をしていた手塚は、

選り抜きのメンバーを集めて『てあとろ50’』を創設しました。

早稲田大学においてどこよりも早くアングラ政治劇と決別し、

演劇自体のもつ本来のドラマツルギーと良い意味でのエンターテイメントを追求しながら、質の高い演劇を提供し続けました。

その後もてあとろ50’は『ラッパ屋』や『キャラメルボックス』などのプロの劇団を輩出し続けました。

学生劇団が母体になりそのままプロになった劇団が30年近く経った現在もまだきちんと存続している上に、その輝かしい先輩方と現在も交流があるのが『てあとろ50’』の大きな特徴です。

引用:劇団てあとろ50’ HP

 

結構、歴史ある劇団なんですね。

確かに自分の見た作品も、アングラ系ではなく、明るめの見てて楽しい作品だった気がします。

篠田君のコメント【劇団てあとろ50’】

  • てあとろといえば青春!高校演劇の延長で演劇をやりたい方におススメ。
  • 伝統の「エアロビ」でやる気テンションMAX!
  • 団結力があってみんなキラキラ。

 

いちまろのコメント【劇団てあとろ50’】

自分が見た公演は、この1作品「神様がくれた時間」のみ。

これまた2014年なので、ストーリーとかは全く覚えていないのですが…そこそこ面白かった印象があります。

 

確かに篠田君の言う通り、高校演劇の延長、みたいな感じはしましたね。

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早稲田演劇サークル④劇団くるめるシアター【和気あいあい】

 

1984年に旗揚げされた早稲田大学公認の演劇サークル。今年で34年目である。

当時勢いに乗っていた劇研(早稲田大学演劇研究会)や、キャラメルボックスを輩出しこれまた勢いのあった劇団てあとろ50’を横目に、設立者が10枚の手書きチラシを学内に掲示し集まった一期生と旗揚げした。

劇団名の由来は持ち寄った名前の中で「この名前、かわいいね~!」という団員の投票が多く集まったから。ただし説明が面倒なため、聞かれたら「九州の久留米出身のやつが多いから」と答える、という裏設定がある。(ここで書いている時点で裏設定でも何でもない)

とにかく自由!個性豊かな面々が常にバカをやっている。
授業も芝居も全力投球。
当劇団から出される作風は様々あり、コメディからアングラなど多岐にわたっている。

年3回の本公演のほか、企画公演も可能。独自の劇団をもつ者もいる。
役者のみならず、スタッフに専念するのもよし。
客演(他団体の公演にかかわること)も自由!
ようはやる気次第である。

引用:劇団くるめるシアター HP

 

所属人数が結構多い劇団な気がしています。

早稲田演劇界隈の中でも、人気があるんですかね!?

篠田君のコメント【劇団くるめるシアター】

  • 雰囲気は森と似てますが、女子かなり多め。
  • みんなでワイワイ仲良くやってます。
  • 新人公演は、2年代が脚本を担当。

 

いちまろのコメント【劇団くるめるシアター】

くるめるシアターの作品は、大学1年の冬に見ました。

 

これが・・・もうひどすぎて・・・

まじか早稲田演劇・・・ってなりました。

 

当時舞台経験が1年もまだなかった自分が、芝居ヘタすぎる・・と思った記憶がめっちゃある作品です。

話もめちゃめちゃつまんなかった記憶がある。

各プロダクションが3つくらいあって、そのアイドルたちが競い合うか、なんかするお話だったのですが、終始苦笑いでした。

 

なので、くるめるシアターはこれ以来見ていません。

何度も言いますが、1観劇者の意見なので、「ふーん、そんなこと思うやつもいるんだなぁ~」程度に思ってくださいね

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早稲田演劇サークル④早稲田演劇倶楽部【ユニット制】

早稲田大学演劇倶楽部(通称エンクラ)は1985年創立。

これまでに数々の著名人・劇団を輩出してきました。

夏の新人訓練、新人公演を終えたあとは個々で自由に活動ができる。

役者、演出、スタッフ等やりたい人がやりたいことでやりたい公演に参加。

参加メンバーによって色もカタチも毎回変わる、劇団じゃない、色のない、サークル。

 

新人は、約三か月間の新人稽古を経て、新人公演の舞台に立ちます。

前半の肉体訓練で役者としての基礎体力をつくったあと、

後半の台本稽古では完全エチュードで新人公演をつくりあげます。

自分たちがやりたい公演を、自分たちのやりたいようにできる、新人全員が主役の舞台です。

エンクラでは、好きなときに、やりたいひとと、やりたいことを実現できる、企画公演を打つことができます。

 

また、企画公演を一度行ったあと、

エンクラに所属するユニットを立ち上げることが可能です。

エンクラでユニットを立ち上げたあと、演劇界の第一線で活躍している劇団が数多くあります。

 

演劇倶楽部は劇団制を取っていないため、本公演がありません。

新人公演が終わったあとは、個々で自由に活動することができます。

役者、演出、スタッフなど、自分がやりたいことを好きなだけできるサークルです。

引用:演劇倶楽部HP

 

エンクラは、本公演ではなく、ユニットを立ち上げて公演する、という劇研的なスタイルをとっているサークルですね。

篠田君のコメント【早稲田演劇倶楽部】

  • 新人はまず、かなりキツイ訓練を乗り越えて新人試演会に臨みます。
  • あとは各々の好きに活動できる。
  • 自分で劇団を立ち上げたり、役者としていろんなところに顔を出したり、スタッフをやってみたりと活動は多岐に渡ります。
  • かなり精力的に演劇をやってます。

いちまろのコメント【早稲田演劇倶楽部】

 

エンクラには、実は大学2年生の時に、大学1年生のふりをして、新人稽古(ワークショップ)に1日だけ参加したことがあります。

学生会館のE721?だったかな?小部屋で稽古したのですが、まぁやや体育会系(笑)

 

階段ダッシュをかなりやらされ、中学の野球部時代を思い出しましたね(笑)

その後は、身体を使った訓練とかもできて、結構面白かったです。

自分がカンパニーを持った時にも、非常に役立ちました。

 

1日だけのWS参加でしたが、感謝感謝です。

大学4年の時、演劇倶楽部のユニット「ピローローク」の芝居を1度見ました。

先ほど劇団森の時に言っていた、3団体演劇フェスのうちの、最後の1個の団体です。

 

当時のツイートを発見。

 

そう、めちゃめちゃ芝居上手なんですよ~、面白かったです。

 

なんか会話劇みたいな感じで、淡々とお話は進んでいくんですが、まぁ素敵なお芝居でした。

舞台の使い方とかも上手な記憶があります。

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早稲田演劇サークル⑥劇団木霊【アトリエあり】

劇団木霊は、1953年に設立した、早稲田大学大隈講堂裏に専用のアトリエを持つ歴史ある劇団です。

専用のアトリエを持っているのは、早稲田大学では劇団木霊と演劇研究会だけ。 木霊だけのアトリエなので、365日24時間、思いっきり芝居に打ち込めます。

OB・OGには・佐藤B作・長塚京三・斉木しげる・久米宏・田中真紀子(全て敬称略)その他各界で活躍する人材を多く輩出しています。

引用:劇団木霊公式サイト

篠田君のコメント【劇団木霊】

  • 新人訓練あり。
  • 大隈講堂の裏に自分たちだけのアトリエを持ってます。
  • 暗めの劇やってます。
  • 最近は学館サークルとの交流も多いです。

 

いちまろのコメント【劇団木霊】

劇研以外に、早稲田の中でアトリエを持っている劇団は木霊だけ。

劇研のガチさにはついていけないけど、しっかりとアトリエで稽古したい…という方にはお勧めなのではないでしょうか?!

僕が見たのは「曽根崎心中」という作品。

 

有料(500円)でしたが、まずまず面白かったし、芝居も成立していた印象があります。

やっぱりアトリエ持っている分、ちゃんと芝居に打ち込んでいるんだなあ~と、その時感じましたね。

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【まとめ】早稲田の演劇サークル6選

結局、どの劇団にもまずは一度稽古に参加してみたり、公演を見たりする中で、自分に合った劇団を探すのが一番ベストでしょう!

 

早稲田は、早稲田小劇場どらま館を始め、演劇をする環境がものすごく整っています。

 

ぜひ、自分に合った劇団に所属し、芝居に打ち込む素敵な大学生活を送ってくださいね!

僕も、SEIRENでミュージカルや芝居に打ち込んだ4年間で非常によかったな、と今になっても思います。

 

いちまろ