デジタルミニマリスト・レビュー!SNSは中毒になるよう設計されている
トラベルライターのいちまろ夫婦です!
「デジタル・ミニマリスト」の書評していきます
↓
梅田の蔦屋書店でフラッと見つけ、ジャケ買いしました。
本というのは、「見たい!」と思った時が一番旬なんですよね。
その時が、一番やる気をもって読めるし、すいすい頭に入ってくる。
逆に、ジャケットや中身見て、しっくりこないものは、自分にとっても有効性がないでしょう。
てことで、この「デジタル・ミニマリスト」、読んだ感想はどうだったかというと・・・
めちゃくちゃ良書。
スマホをついつい離せないあなた
暇さえあればSNS見てるあなた
こんな感じで、スマホの見過ぎで、油揚げをスマホと間違えているあなた。
そして、それがあんまりよくないなぁ~
なんだか疲れるなぁ~
と思っているあなたに、読んでほしいですね。
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結論:デジタル・デバイスとの距離の取り方を見つめ直せ
この本の結論は、
「デジタル・デバイスとの距離を見つめ直し、本当に必要なものだけを、主体的に利用しよう」
これにつきます。
- SNSは悪だ、利用するのはアホ
- デジタル・デバイスのない時代が最高だった!
- テクノロジーを利用しすぎるのは悪だ
こんなことを述べているわけではありません。
- そのアプリ本当に要る?
- そのSNSであなたは幸せになっている?
- 1人で考える時間、作れてる?
こういう部分を、問いかける本になっています。
本書の流れを、ざっくり3ポイントで紹介していきます。
①SNSは中毒になるように「設計」されている
タバコはあなたの肺を狙っている
スマホはあなたの魂を狙っている
スマホはスロットマシーンと一緒
何か通知が来てるかな、面白い情報ないかな、いいね来てるかな、暇つぶしできるものあるかな、
「デジタル・ミニマリスト」では、このように警笛を鳴らしています。
Facebookや、Twitter、Instagram・YouTubeもそうですが、「ユーザーが長く利用するために設計されている」ということを知っておきましょう。
それはなぜか。
彼らのビジネスモデルは「広告収入」だからです。
ユーザーが長くSNSを使えば使うほど、広告との接触点が増え、Facebookのグーグルの利益が増える。
だから、一秒でも長く利用してもらうように、SNSは設計されているのです。
じゃあどうやって長く利用してもらうかというと、そこには2つの心理法則が利用されています。
- 間歇(かんけつ)強化
- 承認欲求
間歇強化とは、簡単にいうと人は報酬を貰う際、予め決まった法則で貰うよりも、予期しないタイミング・サプライズ的に貰った方が、嬉しいということです。
脳の快楽物質であるドーパミンが増えるんです。
だから、SNSでイイねが来てたら嬉しいし、コメントが来たら喜ぶし、Instagramのストーリーで面白い日常が見れると楽しいわけですね。
続いて承認欲求。
「人は社会的な動物である」とアリストテレスは言ったものですが、我々は人からどう思われるか気にしながら生きる動物です。
これは、旧石器時代からそうで、進化学的に考えても、生きるために必須の心理なんでしょう。
旧石器時代には、部族から仲間外れにされ生きること=「死」 を意味していたからでしょう。
▼参考記事▼
https://ichimaro.com/saikouno_taicho
この「承認欲求」が、21世紀では新しいテクノロジーに乗っ取られ、利益を生み出すための装置そして利用されているわけです。
Facebookには「いいねボタン」が最初設計されていなかったそうです。
しかし、この「いいね」がついたことで、一気にフィードバック要素ができ、爆発的に利用者が増えたそうです。
今や、どのSNSにも、いいねボタンがあることを考えると、長く利用してもらうために必要な設計であることは分かりますし、自分の実体験を持っても納得です。
だって、いいね来たらうれしくないですか?
コメントきたらうれしくないですか?
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②スマホ依存の弊害は「繋がらない時間がないこと」
じゃあスマホ依存の弊害は何かっていうと
- 孤独の減少
- うつ病・自殺率の上昇
ということを挙げています。
ここでの「孤独」とは、「他者の思考からのインプットと切り離された状態」と定義しています。
要は人とつながっていない状態です。
人は、元来「孤独」の時間が必要です。
かの有名な、南北戦争時代を統率したリンカーンも、ホワイトハウスから離れ、自分で物思いにふける小屋を郊外に持っていたという逸話があります。
孤独な時間を作ることで、
- 新たな発想が生まれたり
- 自己理解をする時間ができたり
- 他者との親密性がより増す
と、筆者は言います。
他者との親密性というと、一見相反するように聞こえるけど、孤独な時間を作ることで、人との会話、リアルでのコミュニケーションにありがたみを感じる。
繋がれる人は圧倒的に減りますが、その分自分の大切な人との「リアル」の時間を大切にできるということです。
確かに、遠くの相手と連絡を取り合ったり、近況を知るためにSNSを始めたのに、今一緒にいる人との会話を遮ってSNSをするのは、なんか矛盾した話ですよね。
人は、1人でいる時間が必須。
繋がらない時間が、自分の生活の質を上げるには、絶対必要なのです。
また、1995年以降に生まれた、10代の頃にはスマホが当然のようにある世代。
この世代から、一気にうつや自殺率が上昇しているデータがあるそうです。
そして、いくら調べても相関関係があるのが、「スマホの登場」しかないとのこと。
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【まとめ】デジタル・ミニマリスト
てことで、このデジタル・ミニマリストでは
- 30日間のSNS断食を行い、自分の生活に真に必要なアプリを見極める
- いいねをしない・コメントもしない
- SNSアプリをスマホから消し、PCからアクセスする
など…
こんな感じで、デジタル・デバイスとの上手な付き合い方を複数提案しています。
そうすることで、自分の生活にとって真に大切なこと・やりたいこと・余暇を過ごせるようになるわけです。
スマホ・SNSは中毒、軽度のタバコ・アルコールと思って接したほうが、健全に過ごせるのは間違いないですね。
脳は、「活発な活動をしないときに、活発に活動する脳の領域【デフォルト・モード・ネットワーク】という部分があります。
このとき、デフォルト・モード・ネットワークは、「自動的に社交性について考え出す」という性質があり、つまり「誰かと繋がりたがる」性質があるのです。
これは新生児でも活発になっていることが分かっているので、人は本能的に持っていることが分かります。
この「繋がりたい欲」を、「いいね」で代用しないこと。
簡単で早い、楽な「いいね」・「コメント」に頼らないこと。
人は、その人の声色・表情で、複雑な気持ちを理解できるように進化してきました。
それを、「いいね」という、1ビットの情報を受信者に伝えだけ済ますなんて、ある意味人間に対する侮辱ですよね。
「接続」を「会話」と混同しないこと。
真に安心感や、1人じゃない、と思えるのを与えてくれるのは、一見簡単に繋がれる「接続」ではなく、リアルな「会話」だけなのです。
いちまろ
余談:この本を読む前から、SNSに違和感を感じ始めていた
ちなみに私は、以前から、実はスマホ疲れを感じていたのです。
まずは、昨年2018・9月。
何か思い立って、Facebookをスマホから消しました。
▼参考記事▼
https://ichimaro.com/entry/quitfacebook
この結果、Facebookの利用は一気に減りました。
月に1回くらいたまに開くかどうか、そのくらいの頻度になってきています。
しかし・・・
この投稿をInstagramで見る
その弊害で、Twitterと、Instagramの利用が増えた( ;∀;)
てことで、翌3月、Twitterアプリをスマホから消した。
▼参考記事▼
https://ichimaro.com/twitter
この結果、どうなったかと言うと、結局2週間後くらいに、禁断症状が起きて、またDLしました。
Twitterおそるべし。
そして、2019年9月からもう一度、スマホから消しました。
今度は、けっこううまく行っているんです。
今もスマホから消えてます。
この本を読み、次はInstagramとの向き合い方を、自分なりに決めていこうと思っています。
いちまろ
参考記事です。
私たちの「住まい」もなるべくミニマムな暮らしを心がけています。
https://ichimaro.com/room_of_minimalists_couple
そろそろ、ふるさと納税の季節ですね。
まだの方は、ぜひ早めにやっておきましょう。