いちまろです!
気づいたら、1日分の仕事を、つまり給料をクラウドファンディングしていた話について書きます。
今回は、身内話が7割ですが、ご容赦ください。
早稲田大 SEIREN MUSICAL PROJECT
自分がクラウドファンディングした団体は、
早稲田大学のミュージカルサークル、SEIREN MUSICAL PROJECTです。

この団体は、平たく言えば
1年に3回、動員数1500~2000人規模のミュージカルの公演を行う早稲田所属の学生団体。
・指導陣に第一線で活躍しているプロをお招き
・ブロードウェイミュージカルの版権をしっかりと購入
・必ず有料チケットで公演を開く
・OBOGにもミュージカル界で活躍する人がものすごく多い
などから、ミュージカル界隈で、学生団体としては割かし有名なサークルです。
ちなみに自分はこの団体に所属していたので、全て手前味噌ではあるんですが、まぁ割かし客観的に見てもこんな感じだと思います。
45回目の公演は「HIGH SCHOOL MUSICAL」
そんなSEIRENだけど、2018年夏で45回目の公演になる。
ちなみに僕が1年生の夏に出演した公演が30回目の公演だったので、結構時代を感じるわけです。100回なんてきっとすぐ来るんだろうなぁ。。。
で、その45回目の公演に、
ミュージカルを知らない方でも一度は聞いたことがあるんではなかろうか、
「HIGH SCHOOL MUSICAL」を上演するらしい。

僕もDVDで1と2は見た…が、ミュージカル映画は実はそこまで好きではなく、当時は結構退屈した記憶がある。笑
でも相当知名度の高い作品です。
クラウドファンディングしたきっかけ

今回この45回目で、SEIRENDEおそらく初めてであろう、
「クラウドファンディング」をプロデューサーが実施しています。
>>>SEIREN クラウドファンディング内容:学生の限界を超えるミュージカルに挑戦!”学生の本気”を見せつけます。
僕は、このページを見て、いつの間にか、自分の1日分の給料をクラウドファンディングしておりました。
正直ほぼ直感的にファンディングしていたのですが、せっかく応援したので、改めてなんでだろうなぁ…と考えてみたわけです。
ちなみにここからは、特にOBの戯言として読んでいただければ幸いです。
公式サイトではクラウドファンディングの目標として、
このプロジェクトが成功するために、私たちには達成したい目標が2つあります。
一つ目は、予算を増やすことで今までにはできなかったことにもたくさん挑戦し、より良いクオリティのミュージカルを作り上げること。
二つ目は、学生ながら多額の公演費を払って出演している学生キャストの負担を少しでも減らすことです。
こんな形で書いてあります。
こっから先の僕の文章を読んでくださる方は、彼らの上の言葉を焼き付けてください。
OBとしての本音

ちなみに35万円が目標金額みたいです。
クラウドファンディングの目的は、先ほどの引用から、
・予算の確保によるやりたいこと(PV制作など?)の実現
・役者の出演費の削減(SEIRENは伝統的に、出演者が「公演費」とよばれる費用を支払い、予算確保することで舞台を運営している)
ということだと思います。
本音から言えば、
・35万円を集めて、「今までにはできなかったことの挑戦」が、どれだけ本番のクオリティに繋がるのかが分からなかったし、
(例えば、舞台セットに○○円かかる、この装置を使いたいので、クラウドファンディングします!など…)
・「より良いクオリティ」がどんなクオリティを示しているのか全く伝わらなかったし、
・この目標金額35万集まることで、何人の出演者の負担が、どれだけの額削減されるのかも書かれていないし、
おそらく、部外者から見たら、そこまで響かない。
さらにOBから見たら、
おなじみの六行会ホール(SEIRENがよく使う公演会場・プロの団体も使用される素敵なホール)で、作品はおなじみブロードウェイ作品。
何が挑戦なのか、そしてクラウドファンディングして集めたお金の使い道、それがあることによって彼らの言う「より良いクオリティのミュージカル」ができる、イメージが全くできないのである。
きっと、内部ではやっている学生たちは彼らなりに新しい挑戦はしていると思う。
それは勿論、自分がこの団体の所属者だったので、彼らが語らずとも理解できるが、まったく関係ない外部の人から見ると、正直すごく心に響くかと言えば、難しいものがあると思う。
そして多分35万円集まらなくても、
彼ら彼女らは「より良いクオリティのミュージカル」ができるのではないだろうか、?
そうとすら思ってしまう。そのくらい既にしっかりと舞台に打ち込む環境、役者がそろってる団体だからこそである。
なぜクラウドファンディングしたのか

ではこんだけ言っておいて、
なぜ僕が彼らにクラウドファンディングしたかというと、
「クラウドファンディングを実施しよう!」と思い、実際に行動を起こした、
そのことに価値がすごくあると感じたからだ。
シンプルにそれだけである。
お金を、自分のために使うのではなく、彼らのために使いたくなった。
それだけの理由です。
僕から見ると、クラウドファンディング自体が、彼らの「新しい挑戦」だとおもう。
その新しい挑戦は、僕から見たらまだまだ甘い部分は感じるが、
こうやって学生が色々試行錯誤しながら、新しいことに挑戦している姿に、すごく清々しい気持ちになった。
そうして僕は、SEIRENという団体で頑張る、学生に、そして後輩である彼らに支援したくなったんです。
それだけのシンプルな理由です。
ちなみにファンディングの半額は、スタッフさんへのケータリング代(お弁当・ドリンク費などの意味)に使用してほしいと、お願いしている。
彼らが「より良いクオリティのミュージカル」を作りたいなら、そこには「より良い」スタッフの力添えが不可欠なので、役者・スタッフどちらも負担が減るように使用していただけたら、非常にうれしいです。
まぁ、ファンディングした時点で、使い道は自由だからいいんですどね。
出演者に関して少し語る
サクッとですが、出演者について少し語りたい。
まずヒロイン役で出演する、佐野さん。

(写真クラウドファンディングのサイトからもらいました!)
彼女は、先日、稽古が忙しいのにも関わらず、自分の結婚パーティーまで足を運んでくれた恩があります。
大学時代の上から下から同期までに囲まれて至極幸せな時間でした。もうこんなに人に囲まれることはないっすね。来てくれた方、出し物用意してくださった方、くのはりお杉さん、本当にありがとうございました!因みに、これが例のやつです。一部だけどね。未だなお飾ってます。 pic.twitter.com/9ZdQjd0vgf
— いちまろ (@ichimaroLAND) 2018年7月17日
多分、SEIRENの公演だと、初ヒロインだと思います。
彼女なら堂々と演じてくれることでしょう。頑張ってください。そして今後の未来も応援しています。
自分の学生時代の挑戦というと

最終稽古終了。
最後はメンタル辛いとこまでいったけど、きっと本番に、そして今後にも生きることを願ってる。最高のsinceだった!
後は皆無事に板に乗れることを心から願ってます。輝いてほしい。楽しんでほしい。頑張れ!みんな!! pic.twitter.com/I0ukSoUSEn— いちまろ (@ichimaroLAND) 2016年8月19日
この、公演が一番に思い出されるのですが、
まぁ簡単に言うと、SEIRENの公演にでれなかった伸びしろある1・2年生をあつめて、ブロードウェイ作品のミュージカルを実際につくった公演です。
公演というと仰々しいので、「発表会」くらいが規模感的にはちょうどいいのかもしれないですね。この公演の企画と演出を担当しました。
新しい試みには、反発がつきものですが、この公演には仲間が快く協力してくれたのが、ものすごい印象的で、今でも感謝がやまない公演です。

そんなこの公演で主役ともいえる、ピノキオ役を務めた当時1年生の野本さん、が今回の公演で初出演。現在3年生ということで、2年間の苦労もありながら、頑張ってきたんだと思います。話を聞いてものすごくうれしかったですね。
後は、当時僕が化け物キャラに育てた、本田さん、現在4年生が最後の公演みたいですね。彼女も、自分が演出した作品に出てくれて、その後、何度も本公演に出演しております。これまた感慨深いっす。立派な化け物キャラを見せてくれることと思います。
来年からは社会にでるようです。素敵な報告くれました。
ちなみに本田さんは、上の写真でチラッと、カメラを意識したものの、へんな表情で写っている彼女です。さすがです。
最後に余談
親友の一人である小結君がこんなツイートを先日していました
僕も500円だけ支援しましたー!
一人が大きい金額出す必要はないと思います。
一人の額より人数!
後輩達頑張れー!! https://t.co/uGpALHcjfz— 小結湊仁 Minato Komusubi (@takaken156) 2018年8月4日
やっぱこうやって、サクッと支援・応援ができるあたり、
さすがだなぁと思います。彼も色々新しいことに挑戦してる人ですから、きっとこういうことにもフットワークが軽いんだと思います。
彼は、結婚式でスピーチをしてくれた男です。
盟友小結君にスピーチを頂いて、ただただ幸せな気持ちでいたら、まさかのwedding singer 曲in。やられたね…。ほんとに心の底からこんな素敵で最高な友達を持てた人生でよかったと。自然に涙が溢れておりました。会場は拍手喝采でした。彼らは真のエンターテイナーです。誇りです。ありがとう。 pic.twitter.com/gIWGWxdR5f
— いちまろ (@ichimaroLAND) 2018年6月27日
こんな素敵な仲間たちを、学生時代に作れたことが、一番のSEIRENという団体に対する感謝ですね。 後輩たちも、そんな仲間を作ってほしいと思います。
あえてファンディングをしたことを書くのもどうかと思いましたが、
先日の本田さんのツイートがすごいささったので。書いてみました。
少額ですが、毎月10万円を1年間寄付しようと思います。
家族を失われた方々にかける言葉は見つかりませんが、想っています。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年7月20日
いや、あなたにも寄付してもらいたいという意図で発言してるんですよ。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年7月20日
額の大小関係なく、応援したい人や団体に対して気軽に支援ができるような環境・風潮・経済圏が徐々に作られていけば、いい世の中になるなぁ、と漠然と思ういちまろでした。
いちまろ